2023年12月1日(金)に上映開始となるブラジルアニメーション映画『ペルリンプスと秘密の森』の公開に先立ち、フルッタフルッタのアサイーおじさんこと代表の長澤がブラジルから来日中のアレ・アブレウ監督と、そして助監督のヴィヴィアーニ・ギマランイス氏との対談を行いました。
長澤:まずは、今回は素晴らしい作品を観させてもらい、どうもありがとうございました。
拝見して、私なりに感じたことは、神のような存在の「サムシング・グレイト」が創造した豊かな自然を、人間がその意味を忘れて好き放題に利用した結果、アマゾンが破壊されてしまったこと、そして 盲目な大人達が間違った方向に歩んでいることを子ども達が気づき始めていて、本来の自然の大切さを伝えようとしているのではと感じました。
監督:とても素敵な感想をありがとうございます。
全くその通りで、神と自然は非常に近いところにある。そしてそれを人間が壊しています。私は、子供という存在はその中でも一番神に近い存在と考えています。
そして、この世界には言葉で表せるものと表せないものの2つがあり、それらを繋ぐのが芸術です。大人達に伝えるために、私は芸術にその力を借りたいと思いました。
長澤:私たちも、どうすればアマゾンを守れるかと日々考えながら活動している企業です。要は、美しいものを見てそれを失いたくないと思う人をたくさん増やしたいと思っています。まず美しさを知ってもらうこと、その美しさを失いたくないという気持ちを持ってもらうことだと思います。
その意味でも、この映画は本当に美しい映像と音楽でアマゾンを表現しているので、とても多くの人達に共感してもらえるのではないかと思います。
監督:ありがとうございます。その様に思ってもらえて嬉しいです。
長澤:とてもメッセージ性が高い作品だと思うのですが、どうやってアマゾンを守っていったらよいか?というメッセージは何か映画に込められていたのでしょうか?
監督:この作品を通して私が考えていることは、全体的な自然が危険にさらされているということです。子供というのは自然と密接で、子供時代に誰もが身近だった自然が、大人になるにつれて失っていき、どんどん人工的になっていってしまいます。それは文化的ともいえますが、自然とのつながりは神聖なもので、子ども時代に感じていたような気持ちで守っていくことが必要なのではないかと考えています。
助監督:自然保護の観点から言いますと、ブラジルにはアマゾンだけではなく、サンパウロの郊外からブラジルの北東部に分布するマタ・アトランチカ(大西洋岸森林)という森林もあります。私たちはその保護区の近くのサント・アントニオ・ド・ピニャウというサンパウロ州の都市に住んでいるのですが、そこも自然破壊の脅威に晒されており、アマゾンと同じようにならないよう守っていきたいと考えています。
長澤:サンパウロもかつては森林だったと言いますよね。
自然を守る解決法はまだまだ分からないものではありますが、私がその一つだと思っているのは、やはり私たちが事業の原点にしているアグロフォレストリーです。
監督:アグロフォレストリーの話は聞いたことがあり、とても興味があります。
助監督:私たちが住む地域からアマゾンは遠いのですが、マタ・アトランチカの森林の方でも、これ以上伐採が広がらないようにアグロフォレストリーを取り入れていってほしいですね。
長澤:はい。アグロフォレストリーは先住民の知恵とアマゾンに渡った多くの日本人の知恵から作り出された農法で、アグロフォレストリーの話をするとすぐに共感をしてくれるのは、実は大人より子供の方が多い気がしています。それはまさに、監督が仰ったように、自然と、あるいは神様と一番近い存在だからだと今日話していて感じました。
さらに共感してくれる子供たちが一人でも多く増えてほしい、という意味でもこの映画を応援していきたいと思います。
監督:どうもありがとうございます。日本に来て、配給会社のチャイルドフィルムさんやニューディーアーさんに手伝っていただき、色々な会社の方とのご縁もできて、皆さんに応援していただき大変ありがたいです。
この作品では、平和、友情の強さ、自然のやさしさなど、あらゆるものを伝えたいと思っています。みなさん映画館にぜひ観に来てください!
長澤:今日はお二人とお会いすることができてとても嬉しかったです。フルッタフルッタも映画のテーマと同じアマゾンに関係する会社として応援したいと思っています。
お忙しいスケジュールの中、対談の機会をいただきましてどうもありがとうございました!
対談の御礼にお二人にお土産でアサイーエナジーをお渡ししました。
同行された方曰く、ご移動中に飲まれていて「元気が出るー!」ととても喜んでくださったそうです💛
『ペルリンプスと秘密の森』公式サイト
https://child-film.com/perlimps/#modal