リリース
※自社調べ
この度当社は、アグロフォレストリー産原料の使用によるCO2削減への貢献を可視化する取り組みを進めています。そしてこの度、当社のアサイードリンク製品である『フルッタアサイーシリーズ』にCO2削減マークを記載し、2023年9月末より順次入れ替えを行っていくことをお知らせいたします。
CO2削減マークは、ブラジルのトメアスを拠点とするサプライヤーのトメアス総合農業協同組合(以下CAMTA)が生産する、アサイーをはじめとするアマゾンフルーツの原料を使用した製品に表示しており、その他の製品につきましても順次マークを添付していく予定です。
当社では、CO2の削減量を製品に添付することにより、消費者の皆様にアグロフォレストリーの意義をお伝えし認知を広めるとともに、おいしくてカラダと環境にやさしい製品であることを表現してまいります。
■各製品の入れ換え時期 ※時期は変更となる場合があります。
【9月末頃】フルッタアサイーエナジー195g
【12月頃】フルッタアサイーエポーフェ195g フルッタアサイーベーシック195g
【2024年1月頃】アサイーエナジー720g
■フルッタアサイーシリーズとは
フルッタアサイーシリーズは、2006年に日本で初めて一般市場向けに誕生した美と健康をサポートするアサイーを手軽に取り込める果実系飲料です。
「本場ブラジルの濃厚アサイーで、おいしく健康な毎日を」をコンセプトとし、最高濃度のアサイー「グロッソ」を使用。熱劣化を最小限に抑えた製法や使用原料を極力シンプルにするなど「濃厚・ナチュラル・高栄養価」にこだわったシリーズです。
■CO2削減量の算出について
森をつくる農業「アグロフォレストリー」のメリットのひとつに、「温室効果ガス」の一種であるCO2の吸収があります。農場に植えられた樹木を含むさまざまな作物が成長するためにCO2が吸収されていきます。削減マークに表示されている数値は、CAMTAの組合員のアグロフォレストリー農場の高木樹種が吸収したCO2から、ブラジルにおける生産や日本までの輸送時に排出されたCO2を引き、原料の生産量で割った1gあたりの数値を、製品に配合された原料の使用量に応じて削減量として算出しています。(※いずれも年間ベース)
なお算出根拠は、農場面積や生産量、CO2排出量などの増減により変化します。
■森をつくる農業「アグロフォレストリー」とは
アグロフォレストリーは農作物と樹木を混植する農法で、世界各地でさまざまな実践例があります。当社のサプライヤーであるCAMTAが取り組むアグロフォレストリーは、アマゾンの荒廃地に多様な果樹や材木の苗や単年作物を植えていきます。1年目から継続的に収穫を得られることが特長で、果樹栽培をしながら樹木を育て森林を再生していきます。
従来の単一栽培ではできなかった持続的な生産が可能となり、森をつくるだけでなく、雇用を生み、地域の発展にも寄与するなど、社会・経済・環境の側面からメリットがあるサステナブルな農法として世界中から注目されています。
■アグロフォレストリーのCO2削減効果
下図は原生林を伐採した後に単一栽培を行い、アグロフォレストリー農法を行った際のバイオマス量※の変化をイメージしたものです。伐採によりバイオマス量が急減し、単一栽培によって土壌養分が枯渇し荒廃地化しますが、アグロフォレストリーに変換後は樹木の成長と共にCO2を吸収・固定していきます。農業という経済活動を行いながら森林を回復させる希少なモデルです。
※生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」
■日系農協「トメアス総合農業協同組合・CAMTA」
CAMTAはブラジルのアマゾン地帯にあるトメアスに移住した日本人が1931年に創立した農業組合です。創立当初は野菜や米の販売を主な事業とし、のちにコショウの一大生産地へと発展し病害による壊滅的な被害を受けた失敗からアグロフォレストリーへの転換を先導しました。そしてジュース工場の設立を機にアマゾンフルーツの生産が拡大します。
彼らが工場を設立し、アサイーの量産に成功しなければ、アサイーなどのアマゾンフルーツが世界に広く知られることはなかったといっても過言ではなく、まさにアマゾンフルーツのパイオニアとしての地位を築いています。
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