リリース
この度、当社の「サステナビリティレポート」で「2030年までに達成する目標」として掲げた、創業時からアグロフォレストリー原料の使用を通じたCO2削減量累計450,000トンに対し、2023年度は1年間で2,323トンを削減したことをご報告いたします。これにより、2024年3月までのCO2削減量は累計で63,073トンとなりました。
アグロフォレストリーは「森をつくる農業」と呼ばれており、多様な農林作物の栽培を通してCO2を吸収していきます。当社ではそれらの原料を使用することでCO2削減に繋がると考えており、今後も引き続きアグロフォレストリーの恵みであるアマゾンフルーツを革新的な商品にかえてお客様にお届けし、温室効果ガスの削減に貢献してまいります。
■2023年度のCO2削減量について
CO2削減量は、当社のサプライヤーであるトメアス総合農業協同組合(以下CAMTA)の組合員のアグロフォレストリー農場の高木樹種が吸収したCO2から、ブラジルにおける生産や日本までの輸送時に排出されたCO2を引き、原料の生産量で割った1gあたりの数値に基づき、2023年度にCAMTAより輸入した原料の総重量に従って算出いたしました。
当社では、さらに一製品あたりの原料使用量に応じたCO2削減量を製品のパッケージ上に表記する取り組みも行っています。
なお、目標値は、中長期計画で見越している2031年3月期までの売上高(取引高)から算出したアグロフォレストリー原料の調達量に基づき、そこから得られるCO₂削減量を創業時から累計して算出しています。
■サステナビリティレポートについて
2023年度版(2024年5月31日(金)にコーポレートサイトで公開)より発行を開始した、当社のSDGsの取り組みをまとめた資料です。当社の事業の根幹となるアグロフォレストリーを通して実現されるSDGs、アグロフォレストリーを普及するために行っている活動や、アサイーやアマゾンフルーツの機能性活用による健康サポートなどの取り組みを紹介しています。
2023年度バージョンは右記のリンクよりご覧ください。<サステナビリティレポート>
■森をつくる農業「アグロフォレストリー」とは
アグロフォレストリーは農作物と樹木を混植する農法で、世界各地でさまざまな実践例があります。当社のサプライヤーであるCAMTA農協が取り組むアグロフォレストリーは、アマゾンの荒廃地に多様な果樹や材木の苗や単年作物を植えていきます。1年目から継続的に収穫を得られることが特長で、果樹栽培をしながら樹木を育て森林を再生していきます。
従来の単一栽培ではできなかった持続的な生産が可能となり、森をつくるだけでなく、雇用を生み、地域の発展にも寄与するなど、社会・経済・環境の側面からメリットがあるサステナブルな農法として世界中から注目されています
■アグロフォレストリーのCO2削減効果
アグロフォレストリーのメリットのひとつに、「温室効果ガス」の一種であるCO2の吸収があります。下図は原生林を伐採した後に単一栽培を行い、アグロフォレストリー農法を行った際のバイオマス量※の変化をイメージしたものです。伐採によりバイオマス量が急減し、単一栽培によって土壌養分が枯渇し荒廃地化しますが、アグロフォレストリーに変換後は樹木の成長と共にCO2を吸収・固定していきます。農業という経済活動を行いながら森林を回復させる希少なモデルです。
※生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」。
※イメージ図
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