アサイーを摂取すると「貧血が改善する」「ヘモグロビン値が上がる」という声がアスリートから寄せられていたことを受け、そのメカニズム解明のための研究を行いました。そこで千葉大学との共同研究で明らかになったのは、「造血=血をつくる」という新たな機能性です。「造血」はスポーツ界においてパフォーマンス向上のために重要視されているキーワードであることから、研究発表会では、スポーツ界で活躍し、尚且つアサイーで貧血改善効果を実体験されている方々のトークセッションも行いました。
アサイーは日本とブラジルの間で歴史的に重要な意味を持つことはあまり知られていません。今年はアマゾン地域への日本移民90周年になります。アサイーの大量生産の道を切り開いたのは日本移民、とりわけトメアスの人達でした。アサイーは美味しいだけでなく大変健康に良いフルーツです。私はこのフルーツの健康機能性に驚かされています。本日は貧血改善の特性ということで楽しみにしています。本日はアサイーがスーパーフルーツであることを一層に確信する機会となると思います。実り多き発表会となりますことを祈っています。
アサイーのブームは落ち着いたが、アサイーの本当の価値を知っているアスリート達に支持され続けている。様々な体感が語られているが、そのうちの一つが「貧血が改善した」「ヘモグロビン値が上がった」などの声。これをヒントに研究テーマとした。貧血で悩むアスリートは多く、造血製剤の利用がドーピング問題にも発展している。それほど悩みの多い分野に対し、アサイーが役立てられるかもしれない、と期待している。
また、今回明らかとなった機能性をもとに、アサイーの新たな価値を訴求していくための「アサイーでみなぎるプロジェクト」を発足。その一環として、石川先生が栄養指導する山梨学院大学陸上競技部との実験プログラムも開始した。部長の麻場先生に研究成果をお伝えしたところ、選手強化のプログラムの一環としてぜひアサイーを使ってみたいということになり、導入がはじまった。
今後アサイーをアスリートだけではなく、貧血に悩む方々の血の品質=Quality of Bloodを改善するフルーツにしていきたい。
山梨学院大学の陸上というと駅伝が有名だが、我々のグループの短距離、ハードル、跳躍、投擲も強化育成グループとして日々トレーニングに励んでいる。アサイーの造血機能性の研究結果を受けて、アサイーのプロジェクトに参加することとなった。選手達のパフォーマンスに良い影響が出てくることを期待し、今回のプロジェクトの行方をとても楽しみにしている。
アサイーの機能性研究をはじめるにあたって相談を受けた。大変興味深いと感じたのが、アサイーを摂取したアスリートのパフォーマンスが上がるという話。また、貧血も改善するということだが、アサイーが含む鉄は比較的吸収効率が低い「非ヘム鉄」である。そこで考えたのが、造血機能の可能性。アサイーは今まで抗酸化フルーツとして知られてきたが、これからは貧血改善とアスリートのパフォーマンスを上げる新しい機能性素材として展開していくことを期待したい。
実験はマウスにアサイーを摂取させ、採取した血液を分析するという簡単なものだったが、血が増える結果が現われ非常に驚かされた。厳密にいうと赤血球が増え、エリスロポエチン(EPO)も増加傾向にあった。造血薬と同じ反応を確認することもでき、結果的に、アサイーを摂取すると酸素の有無にかかわらず腎臓組織が低酸素状態となり、それによって造血ホルモンのエリスロポエチン(EPO)の分泌が促され、赤血球数が増加することが明らかとなった。 造血ホルモンの分泌のメカニズムはヒトもマウスも同じなので、同じ効果がヒトでも得られる可能性は十分にあり得る。今後は、なぜ腎臓に酸素不足のシグナルが入ったのか、アサイーの何の成分が作用しているのか、そしてヒトでの検証と安全性の検証が必要。
登壇者3名の共通点は、スポーツに深く関わられているという点、そして、「アサイーの利用者」であり、「アサイーの貧血改善効果を体験」しているという点。実際には、どの様な体験をされたのか?スポーツにおける貧血とは、造血の重要性とは?などを方っていただきました。
アサイーとの出会いは10年以上も前。ヘモグロビン値が低い選手にアサイーを摂取させたら数値が上がったことがある。アサイーは厳しい環境下で育っている植物なので、果肉と皮が秘めている種を守る力が、過酷な環境に置かれているアスリートとマッチングする要素を持っているのではと想像していた。そこで今回の研究結果を聞き、とても納得することができた。 アスリートでも貧血の選手は性別年齢を問わずとても多い。貧血は血清鉄が少ない状態を貧血と考えがちだが、「血の状態が悪い」ことを貧血と言う。例えば急に身長が伸びる、骨格筋量が増える、それに見合った食事の環境が整っていないと総赤血球数が足りなくなるとか、血液が育ち切らないとか、様々な状況がある。現在サポートしている山梨学院大学陸上部(短距離・投擲・フィールド)でも貧血は多い。フェーズごとに採血はしているが貧血傾向にある選手は多い。アサイーを7月より導入し、対象選手の継続摂取を始めたところ。
2008年に、血液検査で選手の貧血に気づいた栄養士が改善食の一つとしてアサイーを導入した。対象の選手の中にエース級の選手がいたが、全然走れなかったのが対策のおかげで走れるようになり、チームの初優勝に導いてくれた。トレーナーと一緒に総合的なコンディショニングに取り組んだ結果ではあるが、アサイーが果たした役割は大きいと思う。
かつて剣道の指導者をしたこともあったが、裸足で足を激しく踏み込む衝撃で貧血の選手も多かった。
今回の研究発表はとても驚かされた。貧血とアサイーの関係は知っていたが、造血まで影響があるとはびっくりした。今後選手達へのコンディショニングの指導の中で、説得力のある説明ができる。
アサイーとの出会いは2008年。それまで貧血にとても悩んでいた。レーシングドライバーと貧血は縁がないように思われるかもしれないが、サウナの中で全力疾走するような過酷な競技で、最大限のパフォーマンスを発揮するためには体内の組織に酸素を運ぶ血液はとても重要となる。3~4Gという血液が寄るぐらいの重力に耐えながら、夏場だと70~80℃にもなるマシンの中で大量の汗をかき、1回のレースで5㎏ぐらい痩せることもある。心拍数は平均して150ぐらい。発汗で血が濃くなり流れが悪くなる分、身体が酸素を送ろうとして心拍数が上がる。それだけに身体に負担がかかり、レース後は目の前が真っ暗になるほどに貧血に苦しんでいた。そんな折にチームメイトのブラジル人選手からアサイーを紹介され、試しに摂取してみるととても状態が良くなるのを感じ、それ以来ずっと使い続けている。最初はパウダーをヨーグルト等に混ぜて食べていたが、最近ではそのまま口に放り込んで水で流し込んでいる。これが効き目抜群で、僕の足りない部分にズバッと効いてくれるのがアサイー。「飲む仙豆」だと思っている。
千葉大学医学部卒業後、東京都老人総合研究所などを経て、国内におけるアンチエイジング分野の治療・研究をリード。『100歳までボケない101の方法』など著書多数。
1995年に広島大学大学院生物圏科学研究科修了。東京都健康長寿医療センター研究所、千葉大学大学院医学研究院(准教授)を経て、2019年から現職。日本基礎老化学会理事。専門は老化生物学。
日本を代表するラグビーの名将として、滋賀県立八幡工業高等学校ラグビー部を監督として、7年連続花園出場に導く。1996年、帝京大学ラグビー部の監督に就任し、全国大学ラグビーフットボール選手権大会において史上初の9連覇を達成。
日本陸連強化委員長。スポーツパフォーマンス向上のために有効なコーチングやマネジメントの方法をテーマとして、陸上競技の短距離走を中心に研究。2016年リオデジャネイロ五輪陸上競技監督を務めた。
山梨学院大学スポーツ科学部兼任講師。八王子スポーツ整形外科栄養管理部門スタッフ。中央大学商学部兼任講師。これまでに全日本バレーボールチーム、フィギュアスケート/荒川静香選手、髙橋大輔選手などオリンピックメダリストを始めとする多くのアスリートをサポート。現在は、山梨学院大学陸上部、東海大仰星高校ラグビー部などを担当している。
スーパーGTシリーズや海外、国内の様々なレースシリーズに参戦。2012年スーパーGT GT300クラスでチャンピオン獲得、2013年アジアンルマンシリーズにてアジアチャンピオン獲得、2015年マレーシアKL CITY GP 初代チャンピオン、2017年Blancpain GT Series Asia 日本人初ウィナー、2017年GT Maseters 日本人初ウィナーと数々のレースで好成績を収める。